“回避依存症”とは?本当の意味や原因、確認方法、正しい克服方法について解説!

「回避依存症」の意味とは、人との深い関係性の構築を避けている状態の人のことです。

回避依存症は、アルコール依存症などのよう治療が必要な疾患(病気)ではないので、医学的根拠による治療や薬で治るものではありません。

むしろ一種の個性や特性のようなものと考えることが一般的です。

関係性が密になってくると関係を突如切ったり、社交的な人の場合は、その後すぐに他の人とお付き合いがスタートしたりすることが多く、第三者から見ると浮気性と映ることがあります。

しかし、回避依存症の人の中には、このままでは一生幸せな恋愛や結婚ができない、パートナーとずっと一緒にいたいのに関係性を突如切ってしまうのではないかと不安に思い悩んでいる方が多いはずです。

今回は「回避依存症」の意味や原因、確認方法、正しい克服方法に至るまでわかりやすく解説します。

「回避依存症」の意味とは?

回避依存症

意味:人との深い関係性の構築を避けている状態の人のこと。

回避依存症は、人との深い関係性の構築を避けている状態の人のことで、関係性が密になってくると関係を突如切ることがあります。

回避依存症の人は、自分が傷つくことへの恐怖から、恋愛に後ろ向きになってしまったり、パートナーに冷たい対応をされると不安に陥って連絡をシャットアウトしたりすることがあります。

自分が傷つくことに対して敏感に反応してしまう心理的症状が回避依存症の人にはあります。

もし自分が回避依存症かもしれないと思う場合には、ネガティブ思考の直し方や心理的ストレスの改善方法を取り組む必要があります。

また、パートナーが回避依存症の場合、対応や接し方に注意しながら、お互いにストレスが溜まらないようにしなければなりません。

「回避依存症」の原因について解説

回避依存症は、アルコール依存症などのよう治療が必要な疾患(病気)ではないので、医学的根拠に基づいた原因があるわけではないのですが、以下の2つが主な原因と考えられています。

1つ目の原因は「生育歴」が背景にあるとされています。

生育歴とは、生まれてから今日まで育ってきた歴史のことです。

どのような環境で育ち、どのような人に出会い、どのような親に育てられたのかによって人の価値観は大きく変わるとされているので回避依存症の原因にも大きく関係すると言われています。

もう一つの原因は、「過去の人間関係のトラウマ」にあると考えられています。

人と深く付き合った結果、ひどく傷ついたり、裏切られたりすると、二度とこんな思いをしたくないと考えることがごく普通なことです。

この二つの原因について、より詳しく解説したいと思います。

生育歴について

回避依存症と生育歴にはどのような関係があるのでしょうか?

生育歴とは、生まれてから今日まで育ってきた歴史のことです。

その歴史の中でも、回避依存症と関連すると考えられていのが0歳〜6歳までの幼年期をどのように育ったかです。

幼年期の子供は、自由奔放です。

例えば、オムツが濡れると泣き、お腹が減ると苛立ち、気に入らないことがあると癇癪を起こします。

しかし、幼年期に、自由奔放でわがままな自分を受け入れ、抱きしめてくれて、愛してもらえという経験がとても重要です。

何故ならば、ありのままの自分を受け入れてもらえたという体験が自分に安心を与えて人との関係性を築く上での基礎になるからです。

しかし、親がありのままの子供を愛さずに、幼年期から強い強制力を持って育てられると、子供は自我が目覚める思春期から、人との深い関係や束縛から逃れたいと強く感じるようになります。

思春期に、人間関係は苦しい、人との関わりは窮屈と感じれば感じるほど回避依存症の可能性が高くなります。

過去の人間関係のトラウマについて

回避依存症の人の中には、過去に深く人と付き合った結果、ひどく傷つき裏切られた経験をした人が多いです。

もう二度とそのような思いをしたくないという考えから回避依存症になることがあります。

他人との関係で傷ついたり、裏切られたりすることは大なり小なり誰もが経験することではないでしょうか。

しかし、あまりにもその体験の衝撃が大き過ぎると、人と深く関係を築くこと自体がトラウマになってしまいます。

また、生まれ持った人格や気質も関係します。

そもそも些細で傷ついやすいタイプは一度の経験で回避依存症になりますが、逆に鈍感で何事にも動じないタイプは何度も裏切られても回避依存症にはなりません。

回避依存症の特徴とは?

回避依存症の人は、自分が傷つくことへの恐怖から深い人間関係を築くことができないです。

しかし、回避依存症と一口に言っても、実はいくつかのパターンに分類することができます。

そのパターンとは「独裁者タイプ」「ナルシストタイプ」「脱走者タイプ」の3つです。

3パターンとも同じ回避依存症ですが、それぞれ特徴が異なります。

独裁者タイプ

回避依存症に人における独裁者タイプは、上下関係をハッキリと作りたがります。

相手が自分に服従すれば、自分の本性がバレた時に、それに対しても何も抵抗しないと考えるからです。

その結果、独裁者タイプには、DVやモラハラに至るケースが多いです。

ナルシストタイプ

ナルシストタイプの回避依存症は、他人から見て好ましいと思われる人間でありたいと意識しています。

周囲からオシャレで、器用で、何でもできる人と評価されたいと思っています。

しかし、回避依存症のナルシシストタイプは、これらを自己肯定のために思われたいのではなく、他人から見捨てられたくないという不安から他人の評価を気にしています。

従って、ナルシストタイプは、本当の自分はもっと醜い人間であることに気づいており、現実の自分との乖離に悩ませることもあります。

脱走者タイプ

脱走者タイプは、突如連絡を断ったり、相手から嫌われるような言動と取ったりします。

自分が傷ついたり、裏切られたりしないように、あえて自分から嫌われるように態度を取ることが特徴です。

まだ深い関係に発展していない頃は仲良くできても、付き合って時間が経つにつれて理由もなく急に連絡が取れなくなります。

突然に距離を取り始めたら、回避依存症の脱走者タイプの可能性があります。

回避依存症の確認方法について

回避依存症には複数のタイプがあることがわかりました。

それでは自分やパートナーが回避依存症なのか、どのように確認すればいいのでしょうか?

回避依存症にチェックリストを作成しましたので、以下の項目に当てはまったら、回避依存症の可能性があります。

  1. 脈アリと思わせる行動を取る一方で、近づこうとすると避けるようになる
  2. 恋愛経験が極端に少ない、もしくは極端に多い
  3. 一人の恋人と長く付き合ったことがない
  4. 親との距離が近過ぎる、あるいは絶縁状態にある
  5. 理由もなく突如連絡が途絶える
  6. 付き合って数ヶ月が経過しているのに自分の家に入れない
  7. 密着した状態を嫌う
  8. 支配的な言動がある
  9. 「どうせ私なんて」「真実の愛なんて世の中にない」「永遠なんて信じない」などのネガティブな言動がある

回避依存症の克服方法について

回避依存症の人の中には、このままでは一生幸せな恋愛や結婚ができない、パートナーとずっと一緒にいたいのに関係が終わってしまうのではないかと不安を抱いている方も多いはずです。

回避依存症には克服方法はないでしょうか?

実は3つの克服方法があるとされています。

その方法とは、「支配や服従関係が愛ではないことを知る」「責任を負うことから逃げない」「本当の恋愛を知って、適切な関係を築く」ことです。

支配や服従関係が愛ではないことを知る

回避依存症には、独裁者タイプがいることをすでに説明した通り、支配や服従関係でパートナーとの関係を築こうとする人がいます。

幼年期に強い強制力を持って育てられたことで支配や服従関係こそ愛情だと歪んだ思考を持ってしまいます。

回避依存症を克服するためには、上下関係だけが、人間関係の全てではないということ気づくことが大切です。

責任を負うことから逃げない

ナルシストタイプの回避依存症は、オシャレで、器用で、何でもできる人と評価されたいために威勢がいいことを言うことがあります。

しかし、実際は他人から見捨てられたくないという不安から逃げるために強いこと言ってるに過ぎません。

そのため本当に決断を求められる場面では、優柔不断で決断できないことが多いです。

回避依存症を克服するためには、自分のことは自分で決める覚悟が必要です。

決断には必ず責任が伴います。

そこから逃げるようでは回避依存症を克服することはできません。

まずは小さい事柄でも構いませんので、他人に嫌われたくないために見栄を張るのではなく、自分の考えに基づいて決断することを習慣づけましょう。

この習慣をコツコツと積み重ねることで、自分で決断して良かったという成功体験を積むことができます。

本当の恋愛を知って、適切な関係を築く

脱走者タイプの回避依存症は、自分が傷ついたり、裏切られたりしないように、あえて自分から嫌われるように態度を取ることがあります。

このタイプの人は「自分はいい子でなければ他人から愛されない」「他人から裏切られることが怖い」などの不安感が根底にあります。

主従関係ではない健全な恋愛関係、友人などどの対等な関係を築くことが回避依存症克服に向けての第一歩です。

本当に信じることができるパートナーや親友と呼ぶことができる人を見つけることが重要です。

もし、身近にそのような人物がいない場合、カウンセリングを利用するのもいいでしょう。

カウンセラーに自分の想いを開示することで、自分を受け入れられている安心感を覚えていきます。

他人に自分の気持ちを伝えたしても、他人は裏切らないことを知ることができたら、もっと多くの人と適切な関係を築くことができるようになります。

脱走者タイプの回避依存症の克服には少し時間が掛かりますが、アドバイスを受け入れることができる素直な気持ちがあれば絶対に克服可能です。

まとめ

ここまで回避依存症について解説してきました。

回避依存症は、「独裁者タイプ」「ナルシストタイプ」「脱走者タイプ」の3つ種類があるように、その程度はさまざまで、克服方法も異なります。

もし自分が回避依存症だと感じたら、当記事のアドバイスを参考に、回避依存症を克服してもらえたら幸いです。

また、パートナーが回避依存症の可能性がある場合は、回避依存症には生育歴や過去の人間関係などに原因があることを理解することが重要です。

それを知っておけば、相手の気持ちを理解する手掛かりになります。

パートナーを否定するのではなく、適切な向き合い方で少しずつ心の距離を縮めてもらえたらと思います。